婚活オジサンの独り言

気ままに駄文を書いています。

アニメ「ゴールデンカムイ」3期9話(33話)革命家 感想

大まかな内容

キロランケ達は亜港であるものを待つ。ソフィアは獄中で捏ねて固めたパンをインク壺代わりにし、そこに牛乳を入れてあぶり出し用の手紙を書く。キロランケへの変身であろう。

キロランケは白石を使いソフィアの部下にソフィア脱獄時に着るニブフ族の防寒具を届けさせたりする。そうしながら、キロランケはアシリパに思い出話をする。

長谷川写真館を営む長谷川幸一という人物に日本語を日本語を教わった時の話である。

長谷川はロシア人の女性フィーナと結婚し、オリガという名の子を儲け静かに暮らしていた。そこに名を偽ったキロランケ、ウイルク、ソフィアが訪れ日本語を学ぶ。

キロランケとウイルクはその頭の良さ等から急速に上達させていく。しかし、ソフィアは関心の無さやオリガを抱いたことへの母性の芽生えなのか2人より日本語の上達は遅れていた。

ある日、長谷川は3人の指名手配書を見てフィーナに子供を連れてしばらく実家に帰るように伝える。そしてフィーナと入れ違うかのように秘密警察が長谷川写真館に訪れた。3人は自分達を捕まえに来たと思い1人を拘束し、尋問を行うが、目的は長谷川幸一であったと知る。しかし、そのまま銃撃戦へと発展する。3人は仲間を呼ばれないように次々と警察を倒していく。

一方、フィーナは道の途中で手配書を見つけ引き返してしまう。そのため、ソフィアが撃ったと思われる弾に当たりオリガと共に致命傷を負ってしまう。

それを見た長谷川は3人にこの場をすぐに立ち去るように伝える。

3人は長谷川とはそれっきり会わず、北上して流氷を歩いて海を渡り北海道を目指す。しかし、ソフィアはウイルクに愛の言葉を伝えるがオリガのことが忘れられず、幸せを捨てその場に残り戦うことを選び2人と分かれる。

3人が立ち去った後の長谷川は本名が鶴見篤四郎であることを伝え、オリガとフィーナを自宅店舗と共に焼き立ち去ってしまう。

 

感想

キロランケの思い出話で日本語を教えてくれた長谷川幸一という人物の家族と自分たちに起きたことを聞いているはずが、実は鶴見中尉の過去であったという驚愕の展開で終える原作屈指のエピソード。

番組冒頭で小さいトナカイを見て小学生のようにはしゃぐ鯉登少尉や保護者状態の月島軍曹のやり取りなどのギャグ的な部分がすべて吹っ飛ぶような展開。

ウイルクは淡々と銃を撃ったりと何ともいえない冷たい雰囲気が恐怖心を呼び起こすような感じである。

長谷川(鶴見)はキロランケ達の頭の良さやソフィアがフランス語を使えることからの育ちの良さなどを見抜くというところは流石情報将校として諜報活動をしているだけはるといったところでしょうか。

ソフィはオリガを抱くにつれて母性が出てきたのかウイルクを想うがためなのか日本語を覚えるよりもフィーナとオリガを抱いたりする方が楽しかったようであるが、オリガを撃ってしまったかもしれない後悔からそういう幸せの選択肢を捨ててしまうがの切なかった。

3人に立ち去るように伝える時、フィーナに本名を伝える時、オリガの手に口づけをする時、家ごとフィーナ達を消し立ち去る時の鶴見に怒りを強く押し殺すような雰囲気がとにかくすごかった。

鶴見は諜報活動として潜伏し、現地の女性フィーナと結婚、子供を儲けた方がやりやすかったのであろう。しかし、軍部からの帰還命令あった時、妻子はどうするつもりだったであろうか?

長谷川(鶴見)はフィーナを小指を切り取って行ったが、やはり際しを愛していたのであろう。アイヌの金塊奪取を目指す理由は表向きなもので、本心的にはフィーナ、オリガを想うが故なのであろうか。諜報活動の中でどのような理由で家族になり任務終了が来た時にどうする気であったのかわからないが、そこに愛があったであろう。

また、その一方でキロランケがロシア国境を渡るとロシア側に情報を渡したり、ウイルクをあのようなことにしたりと憎悪を持っているのであろう。この後、アシリパやソフィアと対面していく中で何か語られるであろうか?

キロランケは長谷川=鶴見という認識をする機会は無かったようであるが、鶴見はキロランケ達をあの時の3人組の人物と同一と認識していると思われるので、そこもどうやって知ったのかも気になるところ。

 また、フィーナの死にはウイルクの考えとか色んな憶測が出ていてこれも真相が分かるときが来るのであろうか?

↑この公式ファンブックに長谷川幸一エピソードと鶴見中尉の下の名前の元ネタになった人物の話が掲載されていて、興味深く読んだ。不自然でしかも周りの人が知らない経歴等があったりとしているので、鶴見中尉がかつて長谷川幸一としてロシアにいてロシア語も堪能で妻子がいたということを知る人も殆どいないというのもなんかその時をことをすべて無かったことにしてるようで寂しいですね。