婚活オジサンの独り言

気ままに駄文を書いています。

アニメ「ゴールデンカムイ」3期6話(30話)悪兆 感想

 大まかな内容

キロランケは、ロシア兵が自分の指名手配書を持っていたことで、アシリパと白石に過去を話し出す。そこで、ウィルクとともにロシア皇帝暗殺を行ったことを告げる。

一方、尾形(だと追われる銃を構えてマントを被った人影)を見つけたヴァシリは様子を見ながら長考に入る。その時、日差しが入ってきたことで周りが見えてくる。背後に足跡とウィルタ族の天葬の棺を見つけたため、そこにいると考えすかさず射撃をする。しかし、尾形の巧妙な罠で尾形は元々見えていた人影の方だった。尾形は立ち上がりヴァシリを撃ち倒すも吐息が白く出ないように長時間雪を食べながら耐えていたため、倒れ込んでしまう。

アシリパ達はすぐに尾形を橇に乗せてウイルタ族のテントに戻る。その頃から尾形には203高地で戦死した腹違いの弟花沢勇作が見えていた。

テントに戻ると、ウィルタ族が太鼓を鳴らしながらおまじないをかけて体調回復を試みる。白石とアシリパも一緒になって音を鳴らしていると、尾形は「うるさい」と言いながら更に勇作殿とのことを思い出す。

尾形が珍しく勇作を誘いだす。そして、遊郭で尾形が旗手の迷信等を話しながら旗手を務める勇作に黙っておくから兄弟で悪いこと(女性を抱くことであり、旗手は童貞であれば弾に当たらないという迷信を否定すること)をしようとそそのかすが、生真面目にも勇作は断り、先に帰ることになる。

その後、鶴見中尉が残っていた尾形の部屋を訪れて勇作をたらしこんで仲間にするのは困難であろうという旨の話をする。

尾形がそのような夢を見ている間、白石はアシリパに今がチャンスだから逃げるように伝える。そこにキロランケが来て自分のルーツ、ウィルクのルーツ等を話す。そのやり取りもあり、アシリパはキロランケについていくことを決意する。

尾形は更に203高地のことを夢に見る。旗手として最前線で旗を振り味方を鼓舞する勇作を後方から狙撃手として見つめる尾形はあることに気が付き、夜に勇作を呼び出す。

勇作はサーベルも一度も抜かず、戦地で一度も人を殺めていないから捕虜を殺してみせるように尾形は言い出す。しかし、勇作は父からの命令で手を汚さないこと、人を殺めて後悔しない人なんていないと泣きながら兄の尾形を包容する。

しかし、それが癪に触った尾形は旗手として前に進む尾形を後方から頭を撃ち抜いてしまう。そこで尾形は目を覚ます。

夜が明け、ウイルタ族からトナカイを借りた一行は白石に別れを告げ尾形、キロランケ、アシリパで更に進む。白石も一度は北海道に戻るとするが、杉元との約束でアシリパの側にいることに決め、追いかけるて終わり。

 

感想

キロランケが投げ残ったカバン型手榴弾をすかさず拾い上げて無表情で馬車に投げ込むウィルクがちょっと怖かった。

ヴァシリと尾形の狙撃手対決は、尾形が裏の裏をかくような心理戦で見事に勝利したが、両者の執念、集中力、忍耐力みたいなものがすごかった。ヴァシリの方が少し自信過剰だったのかそういう行動が少し見て取れ、そこが敗因だったのかな?

鶴見中尉は本気で勇作を自分の陣営に抱き込む気であったのだろうか?尾形を自分の手駒として確たるものとしたかったのか?それとも、第七師団長であった勇作、尾形の父花沢中将を牽制するために使いたかっただろうか?

鶴見中尉は、いつから尾形を手駒として使っていたのだろうか?尾形が勇作を遊郭に誘った時のお金も鶴見中尉が出したのだろうか?

尾形を勇作を落とすための工作員として鶴見中尉は使っているが、コミュニケーションはあまり得意でないので、血縁関係以外を見るとあまり適任ではなかったのかな?

鶴見中尉はあえて尾形の前で勇作を「高潔な血」という尾形が嫌っている単語をあえて使って反応を見るような真似をしたのも気になる。そして尾形は「血に高潔もクソもない」と否定している。これも父への愛憎故なのだろう。

203高地で鶴見中尉と尾形が勇作の事を話し、「殺さない方向で」と話はまとまったが、ボンボン故に無自覚に尾形を傷つけ続けた勇作を尾形は撃ってしまった。これも鶴見中尉への反発の現れもあるのであろうか?

勇作は「後悔しない人なんていない」と尾形の考えを否定していた。しかし、極限の状態で体調を崩し勇作の幻覚や夢を見て思い出す尾形のどこかに後悔の念があったのであろうか?

白石は一度はアシリパ達と分かれるがすぐに追いかけて合流した際に世界の女を股にかけると冗談を言いながら本音を隠す所が白石らしくてまた男前な感じが良い。

最後にトナカイの角占いが追いひび割れで人の死を表す結果が出た。後ろから人が追ってくる+人の死という結果になるのであろう。どうなることやら。

まだまだ尾形、勇作、花沢中将の関係、そこに絡んでくる鶴見中尉の思惑など物語が進む中で解明されるであろうか?