婚活オジサンの独り言

気ままに駄文を書いています。

アニメ「ゴールデンカムイ」3期3話(27話)いご草 感想

 

 

お話の大まかな内容

 

 前回の終わりでトドを狩り解体していたアシリパ、白石、キロランケ、尾形は、ギンギツネの飼育場にトドの肉を売りに来た所からスタート。

ギンギツネの飼育場は、かつて、アシリパの父ウィルクとその母方の樺太アイヌがいた場所であった。しかし、ロシアと日本による樺太千島交換条約により北海道に渡った者もいたがウィルクは父がポーランド人であったために渡れず残ったという。その後様々なことでその村はギンギツネの飼育場が出来る頃には消滅していたという。

場面は代わり、二階堂が入院する病室。食事をとらない二階堂にモルヒネで釣ろうとする鶴見中尉。右手を網走監獄で杉元と対峙した時に失ったため拒否をする。さらに鶴見中尉はスプーンを使って食事をさせようとしている時に有坂閣下が義手を持って現れる。その義手はからくりがあり、箸入れになっているというのを見てまたスネたように布団をかぶってしまう。

次に、岩息がロシアに向かい旅立のを見送る月島、鯉登、杉元、谷垣一行。月島はロシア語で日本に戻ってこないように脅す。まだあまりロシア語ができな岩息に日本語で死ぬ気になった様に覚えろと伝える。そして、杉元にはまた我を忘れて同じ様な事が起きれば次はないということを伝える。

そんなやり取りをしたせいか、月島は鶴見中尉と面会した時のことを思い出す。月島は日清戦争後に囚人となっていたため、そこに鶴見中尉(当時は少尉)が面会に来ていた。会話の中で既に「上官」「部下」という単語が出てくるので同じ第2師団で面識があったのか不明だが、面会に来た鶴見に対し、月島は囚人になるまでの悪童と言われた自分、唯一自分の下の名で「基(はじめ)ちゃん」と読んでくれる通称「いご草(えご草)ちゃん」こと、悪評高い自分の父親であり怒りに我を忘れて父親を殴り死に至らしめ自分も死刑を受け入れていることを話す。

それを聞いた鶴見は佐渡に行きいご草ちゃんは実は死んでおらず、両親に説得されて結婚し、東京に行ったこと、月島の父も大金を積まれてぐるになってたことを伝え、いご草ちゃんから毛髪を受け取ったという鶴見は渡しながらいご草ちゃんの伝言を伝える。そして、月島をロシア語が堪能な人物ということに仕上げ、日露戦争が始まるので優秀な通訳として自分の側に置くために死ぬ気になってロシア語を勉強させる。

その9年後、日露戦争時の奉天で負傷して寝ていた月島に同郷同世代だという兵士が月島に話しかけ、鶴見中尉が伝えたこととは別にいご草ちゃんは死んでいて遺骨が月島父の家の下から掘り起こされたと伝える。

それを聞いた月島は激昂し、鶴見中尉に殴りかかる。そして、月島はいご草ちゃんを利用してほしくなかったと泣き崩れる。

そんな時、ロシア軍からの砲撃が始まり、塹壕に逃げようとするが、月島と鶴見の近くで砲弾が落ちる。爆風の中、鶴見をかばおうとする月島を見て自分の手に落ちたと思ったのか鶴見が笑みを浮かべる。その後すぐに鶴見は頭部を負傷、月島は腹部を大きく頭部を小さく負傷。

すぐに第7師団27連隊の連中が対岸の救護施設にまで運ぶ。川が凍っているので、川岸に工兵が作った橇が2つあった。その1つはちょうど負傷した寅次を運ぼうする杉元(まだこの時、杉元と第7師団の面々は面識がない)がいた。鶴見たちを運んできた様子を見て杉元は寅次の意を汲んだ形(寅次がそう言えたとはとても思えないので、とっさについた嘘だろう)で寅次を橇からおろし、第7師団に使わせる。

一命を取り留めた鶴見は月島にいご草ちゃんの件を改めて話、さらにアイヌを巻き込んだ金塊争奪に移ることを告げる。

そして、月島はいご草ちゃんの髪を小樽の海に捨て、鶴見は今の額当てをつけて27話は終わる。

 

 感想とか

 

国同士の身勝手な争いで翻弄される樺太アイヌの歴史や負傷するたびに人間らしさが薄れていく二階堂はかなり印象的。

そして、どこで月島のことを知ったのか(会話の中で上官部下ということは出てくるが新発田の第2師団にいた時に既に同じ連隊にいたのか?)月島を手に入れたいためにいご草ちゃんや佐渡の人、同郷だと名乗る工作員らしき兵士を使い、自分も負傷しても構わないような鶴見劇場。この到着点はどこなのだろう?月島は鯉登や宇佐美のように鶴見に対して心酔してるようでもなく、不信感を持ってはいるが行く末を見届けるかのように冷静な様子で鶴見に従っている。これが本誌では既に終盤に入ってきているが鶴見月島の間もどうなるのかも楽しみです。

それと、結局いご草に関しては何が本当で何が嘘なのかがわからないように鶴見中尉によって巧みに操作された感があるのかな。